【認知症と物忘れの違いを徹底解説!】家族が知るべき初期症状と見分け方

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こんにちは!


今回は、
✅加齢による物忘れ

✅認知症による物忘れ
の違いを、わかりやすく解説します。


最近、物忘れが多い…これって認知症かも?」という不安を少しでも和らげることができるようにやさしく解説しているので、ぜひ最後までお付き合いください。

加えて、
「もしかして認知症かも」と思ったときの対応も、具体的にお伝えしているので、少しでも参考になれば幸いです。

はじめに

年をとると物忘れが増えるのは自然なことです(加齢による物忘れ)。

でも、
✅「体験そのものを忘れてしまう」

✅「自分が忘れていることに気づかない」

✅「日常生活に支障が出てきている」
というようなことがあるなら、認知症の可能性もあります。


「これは普通の物忘れ?それとも認知症?」と迷っておられるなら、この記事を読んで「どこが普通で、どこがちょっと気をつけたほうがいいか」を知っていただけたらと思います。

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認知症になると、さまざまな金銭トラブルが発生します。
財産管理の一つの方法として参考にしてください。


なぜ「違い」を知ることが大切か?

介護が必要な高齢者を抱えるご家族にとって、「最近物忘れが増えてきたな…」というのは誰にでも起こりうることです。

しかし、
単なる“年のせい”として放っておくと、もし認知症だった場合には
早期発見・早期対応のチャンスを逃してしまうかもしれません。

逆に、普通の加齢による物忘れなら、過度に心配しすぎることでも家族が疲れてしまいます。

違いを知ることで
✅ご本人・ご家族の不安を和らげられる。

✅適切なタイミングで医療相談などのステップに進める。

✅介護の日常を少しでも安心して送るための判断材料になる。
という理由で、違いを知ることはとても大切です。



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「加齢による物忘れ」と「認知症による物忘れ」の違い(比較表)

ここで、整理しながら見ていきましょう。

比較一覧表

項目加齢による物忘れ認知症による物忘れ
忘れる内容体験の一部
(例:「昨日何を食べたか」など)
体験そのもの
(例:「ご飯を食べたこと自体」を忘れる)
自覚の有無「うっかりしたな」と本人にも自覚あり 忘れたことを自覚できないことが多い
ヒントで思い出せるかヒントをもらえば「そうだった!」と思い出せることが多い ヒントを出しても思い出せないことが多い
進行のスピード非常にゆるやか。長期間で少しずつ。 比較的早く進行することがある。
判断力・理解力概ね保たれている。日常生活に大きな支障なし。 判断力・理解力も低下していく。日常生活に支障が出る。
感情・性格・行動変化あまり大きな変化は見られないことが多い。 怒りっぽくなる、疑い深くなる、意欲が下がる、見当識障害などが出る。


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イメージしやすい例

✅加齢による物忘れ
昨日の夕食が何だったか「何を食べたか」は思い出せない。でも「ご飯を食べた」ということ自体は覚えている。

✅認知症による物忘れ
夕食を「食べたかどうか」を忘れて、「夕飯まだ?」と聞く。食べたという体験そのものが記憶から抜けている。


✅「財布をどこにしまったか」を忘れる → 加齢


✅「財布をしまったこと自体忘れて、誰かが盗ったかもと思う」→ 認知症


注意ポイント(介護家族が知っておきたいこと)

✅『ヒントを出したら思い出せるかどうか』は重要な分かれ目です。

✅『忘れたことを本人が自覚しているかどうか』も分かれ目です。

✅普段の生活に、
大きな支障が出ている
判断力が落ちてきた
見たことのない行動がある※同じ質問を繰り返す、場所が分からないなど
などの心当たりがあれば、認知症を疑ったほうがいいサインです。


急な通院、急な介護が必要な場合は、自費の介護サービスもあります。


認知症の“初期症状”を知ろう

介護をしていると「もしかして…?」と感じる瞬間が出てくるかもしれません。

そんなときのために、
認知症の初期症状を知っておくことで、変化に気づきやすくなります。


以下は、認知症の初期段階で家族が気づきやすいサインです。

主なサイン

同じ質問を何度もする
 → 「さっきも聞いたよ」「何度も聞くなあ」という場面。

日付・時間・場所がわからなくなる(見当識障害)
 → 「今日は何曜日?」「この場所はどこ?」「ここに来た目的は何?」と戸惑う。

料理のレシピ・手順がわからなくなる(実行機能障害)
 → 長年やっていた家事なのに手順を忘れる。

会話の内容を理解しづらくなる/判断力が鈍る
 → 複数の指示が出ると混乱する。適切な判断ができない。

趣味・関心が薄くなる/性格・感情の変化
 → いつも楽しんでいたことに興味を示さなくなったり、急に疑い深くなったり、怒りやすくなったり。

これらが「物忘れだけ」ではなく物忘れ+他の変化として出てきている場合、早めの対応を検討しましょう。


家族が「認知症かも」と思ったときにすべきこと

(1) 焦らず、冷静に様子を観察する

薬の副作用・ストレス・体調不良などでも物忘れ・混乱は起きます。

いきなり「認知症だ!」と結論づけず、まずは「どんな時・どんな場面で」が出ているか観察することが大切です。


具体例
「最近、夕飯のことを忘れてしまったことが3回あった。
しかも、誰かが『ご飯は食べた?』と聞くまで気づかなかった。」
というような記録を、メモとして残しておくと後で役立ちます。


⭐️ポイント
家族で「最近こういうことがあったよね」と共有して、観察を続けましょう。


※薬の副作用で認知症に似た症状が出ている場合もあります。
 下記の記事で詳しく解説しています。

※薬の飲み忘れ、飲み間違いも病気の悪化につながります。




(2) 早めに医療機関へ相談する

もし認知症だったとしても、
進行を遅らせる治療や、他の原因(薬の副作用・甲状腺の異常・栄養不足など)を除くことが可能です。


具体例
かかりつけ医に「物忘れが最近増えていて、日付や場所を間違えることがあります。相談したいです」と連絡を入れ、専門医(もの忘れ外来・神経内科・精神科)を紹介してもらうという流れをとる家族も多いです。


⭐️ポイント
うまく声をかけるとご本人も受診を受け入れやすくなります。
健康チェックを受けてみよう」と伝える方が自然です。

※介護が必要になったら、最初に知ってほしことを下記の記事で解説しています。


(3) 家族全員で認知症への理解を深める

ご本人だけでなく、介護をされるご家族にも不安が伴います。
知識を持つことで、やさしく・落ち着いて対応できるようになります。


具体例
「もしお母さんが『夕飯を食べたか覚えていない』と言ったら、責めずに『一緒に確認しようね』と声をかけよう」「ヒントを出して思い出せたら『そうだったね』と褒めよう」というような話し合いを家族で行う。


⭐️ポイント
否定的な言葉(「また忘れたの?」「しっかりして」)は、使わないように心がける。
安心・支えられているという雰囲気を大切に。

※認知症の予防、進行を遅らせる方法を下記の記事で解説しています。


※「とりあえず早く助けがほしい!」という時は、自費の介護サービスがあります。


(4) 制度・サポートを活用する

介護が必要になったとき、地域の支援制度を知っておくと対応がスムーズです。


具体例
地域包括支援センター(市区町村ごとにあります)に「もの忘れが気になっています。どんな相談ができますか?」と問い合わせる。
介護保険の申請、訪問介護・通所サービスなどを案内してもらうことができます。

※介護保険介護保険の負担割合については、下記の記事で詳しく解説しています。


⭐️ポイント
早めに制度の存在を知っておくだけでも安心材料になります。


※介護施設への入所を検討している方は、「早めの申し込み」が鉄則!
 状況に応じてキャンセルも可能です。


(5) 早期対応のメリットを知っておく

認知症は完全に元に戻ることは少ないですが、早く対応すれば進行を遅らせたり、QOL(暮らしの質)を保つ可能性があります。


具体例
軽度のうちに適切な薬・リハビリを始めて、「自分でできること」を長く続けられるようになったケースもあります。


⭐️ポイント
「歳だから仕方ない…」とあきらめるのではなく、「少しでも良い方向を目指せる」と知ることが希望に繋がります。

※介護と仕事の両立でお悩みの方は、下記の記事で支援制度などを解説しています。



ご家族が安心して日々を過ごせるためのポイント

介護する日常はどうしても「忙しい」「疲れる」「心配が尽きない」ということがあります。


そこで、日々の暮らしを少しでもラクにするための工夫をいくつかご紹介します。

記録を残しておく

「いつ」「どこで」「どんな忘れ方だったか」「その後どう対応したか」をメモや手帳に書いておきましょう。

例えば:
・「10月10日(火)午前11時、『ご飯食べた?』と聞いたら、本人が『まだですか?』と。実は10分前に一緒に食べたばかり。」

・「10月12日(木)午後、買い物から帰ってきたがどこへ行ったかを忘れて『病院に行く?』と聞いた。」など。

このメモは、
受診時、医師に現状を伝えるときにとても役立ちます。

医師に現状を詳細に伝えることで、症状に合わせた適切な薬を処方してくれる可能性が高まります。

また、
この記録を家族で共有しておくと、「あれ?この前も似たことがあったな」という傾向に気づきやすくなります。


環境を整える

✅物の置き場所を決めて、戻す習慣をつける。

✅壁や掲示板に「今日の日付」「曜日」「スケジュール」を貼っておく(見直す時間をつくる)。

✅明るく分かりやすい表示(大きな文字、色分け)などを工夫する。

これらは、「うっかり」を減らし、ご本人の安心感を高め、介護される方の「またこれ?」というストレスを少し減らします。

※下記の記事で詳しく解説しています。


コミュニケーションを大切に

✅忘れたことを責めず、共に確認する姿勢を持つ。

✅「あれ、どうだったかな?」とご本人自身が気づいたときに、「一緒に思い出そうね」という言葉をかける。

✅家族で「今日はどうだった?」と優しく振り返る時間をつくる。


こうした温かいやりとりが、ご本人の不安を軽くし、家族の信頼も深まります。


※認知症専門のデイサービスもあります。下記の記事で詳しく解説しています。


日常のリズムを守る

✅睡眠・食事・運動・社会的な交流を意識しましょう。

✅生活習慣を整えることで、物忘れ・認知機能の低下を軽くできるというデータもあります。

✅ご本人だけでなく、介護をされる方自身も「休息時間」を設けることを忘れずに。

※自分自身の休息のために、ショートステイもご検討ください。

まとめ

加齢による物忘れ
「体験の一部を忘れる」「自覚あり」「ヒントで思い出せる」「日常生活は大きな支障なし」という特徴が多い。


認知症による物忘れ
「体験そのものを忘れる」「自覚なし」「ヒントでも思い出せない」「判断力・理解力も低下し、日常生活に支障が出る可能性がある」という特徴がある。


⭐️「ただの物忘れかも」「ちょっと気になるな」という状態なら、焦らず様子を観察し、メモをとる、家族で話し合う、そして症状が進んでいると感じたら早めに医療機関への相談を検討しましょう。


⭐️介護をされるご家族にとって大切なのは、「少しでも安心できるように正しい知識を持つこと」「環境やコミュニケーションを整えること」「ご自身も無理せずサポートを活用すること」です。


それでは今日はここまで!

最後までお付き合いくださりありがとうございました。

それでは、次の記事でお会いしましょう!

その他の介護に関する記事はこちら→https://wakariyasui-kaigo.blog/


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