「病院を退院したけど、すぐに家での生活は難しい…」
「介護が必要で、家ではもう限界かも…」

そんな悩みを抱えるご家族にとって、介護施設の選択はとても大切なものです。
この記事では、
✅「介護老人保健施設(ろうけん)」
✅「特別養護老人ホーム(特養)」
の違いについて、中学生でもわかるようにやさしく解説します。
それぞれの特徴や入所条件・自己負担金額(費用の目安)、どんな人に向いているのかを、表や図を使って徹底比較しているので、ぜひ参考にしてみてくだいさい!
この記事のポイント

✅老健(介護老人保険施設)は、「リハビリをして自宅に戻るための施設」
✅特養(特別養護老人ホーム)は、「長く住むことができる生活の場」
✅費用や入所条件、入所期間が大きく違う
✅自己負担額は要介護度や部屋のタイプで変わる
介護老人保健施設と特別養護老人ホームの違い
介護老人保健施設(老健)は、「病院から家に帰るまでのリハビリの場」です。
一方、
特別養護老人ホーム(特養)は、「長く住める高齢者の生活の場」です。
どちらも介護が必要な高齢者を支える大切な施設ですが、目的や入所条件が大きく異なります。
施設の選び方を間違えると、家族にも高齢者本人にも負担がかかってしまうことがあります。
だからこそ、それぞれの施設の特徴を理解しておくことが大切なのです。
※いろいろな介護施設を知りたい方は、下記の記事で詳しく解説しています。
介護老人保健施設(老健)とは?
介護老人保健施設、通称「老健(ろうけん)」は、こんな場所です。
✅病院を退院したばかりの高齢者が、自宅に戻る前にリハビリを受ける施設。
✅医師・看護師が常駐、リハビリ専門職(理学療法士・作業療法士)がいる。
✅利用期間は原則3〜6か月(最大1〜2年程度)。
✅目的:「自宅に戻る」。
病院での治療が終わったけど、まだ家に帰るには不安がある…
そんな方がリハビリをしながら自宅に戻る準備をするための施設です。

【老健の特徴】
特徴 | 内容 |
---|---|
対象者 | 要介護1以上の高齢者 |
医師 | 常駐していて、安心の医療サポートあり |
看護師 | 24時間体制でケアしてくれる |
リハビリ | 理学療法士や作業療法士による専門的な支援 |
入所期間 | 原則3〜6か月(状態によって延長も可能) |
目的 | 自宅で生活できるようになるための「自立支援」 |
利用できるサービス | 短期入所(ショートステイ)、日帰りリハビリ(デイケア)もあり |
初期費用 | かかりません(入居一時金0円) |
※老健では、日帰りのリハビリ(デイケア)も行っています。
デイサービスとの違いは、下記の記事で詳しく解説しています。
※デイサービスやデイケアに通う場合は、折りたためる歩行器がオススメです。
(折りたたんで、送迎の車に乗せる必要があるためです)
老健の費用はどれくらい?
介護保険の自己負担割合が1割の場合、月にかかるお金の目安は以下のとおりです。

介護老人保健施設の自己負担金額【1割負担(30日)】※目安
要介護度 | 多床室(4人部屋など) | 個室・ユニット型 |
---|---|---|
要介護1 | 21,510円 | 23,640円 |
要介護2 | 22,890円 | 25,890円 |
要介護3 | 24,840円 | 27,840円 |
要介護4 | 26,490円 | 29,550円 |
要介護5 | 27,960円 | 31,200円 |
※ここに食費(約42,000円)+居住費(約25,000円〜)+加算(受けるサービスにより変動)がプラスされます。
自己負担の合計金額の目安
上記の金額を踏まえた、月額費用の目安です。
部屋のタイプ | 月額費用の目安 |
---|---|
多床室(4人部屋など) | 約80,000〜100,000円 |
個室・ユニット型 | 約120,000〜150,000円 |
※介護度や地域、食費や居住費、介護保険の負担割合で変わります。
※介護保険の負担割合については、下記の記事で詳しく解説しています。
● 老健が向いている人は?
- 病院を退院したあと、もう少し体を動かしてリハビリしたい人
- 医療的なケアが必要で、家での介護が不安な人
- できれば自宅に戻りたいと考えている人
※高齢者にリハビリが必要な理由は、下記の記事で解説しています。
※リハビリには、介護用の靴がオススメです。
特別養護老人ホーム(特養)とは?
特別養護老人ホーム、通称「特養(とくよう)」は、こんな場所です。
✅要介護3以上で、自宅での生活が難しい人が長く暮らせる施設。
✅医師は常駐しておらず、嘱託医が訪問。
✅原則、終身利用(長期入所可能)。
✅目的:「安心して暮らせる生活の場」。
自宅での介護が難しくなった方が、安心して長く暮らすための「生活の場所」になります。

【特養の特徴】
特徴 | 内容 |
---|---|
対象者 | 要介護3以上の高齢者(例外あり) |
医師 | 常駐はしていませんが、嘱託医が定期的に訪問 |
看護師 | 日中のみの配置が基本 |
入所期間 | 原則として終身利用(ずっと住み続けられる) |
目的 | 長期の介護を必要とする高齢者の生活支援 |
利用できるサービス | ショートステイあり(特養併設型) |
初期費用 | かかりません(入居一時金0円) |
特養の費用はどれくらい?
介護保険の自己負担割合が1割の場合、月にかかるお金の目安は以下のとおりです。

特別養護老人ホームの自己負担金額【1割負担(30日)】※目安
要介護度 | 多床室(4人部屋など) | 個室・ユニット型 |
---|---|---|
要介護1 | 15,360円 | 22,950円 |
要介護2 | 17,250円 | 24,030円 |
要介護3 | 21,960円 | 24,450円 |
要介護4 | 24,060円 | 26,580円 |
要介護5 | 26,130円 | 28,650円 |
※ここに食費(約42,000円)+居住費(約25,000円〜)+加算(受けるサービスにより変動)がプラスされます。
自己負担の合計金額の目安
部屋のタイプ | 月額費用の目安 |
---|---|
多床室(4人部屋など) | 約50,000〜100,000円 |
個室・ユニット型 | 約100,000〜150,000円 |
※所得や介護保険の負担割合などによって変動します。
● 特養が向いている人は?
- 家では生活が難しく、重度の介護が必要な人
- 終身的に暮らせる場所を探している人
- 長期的な安心感を重視するご家族
※施設への入所や、ショートステイを利用する場合の準備もお忘れなく!
老健・特養の費用比較表(1ヶ月・1割負担)
介護サービス費
施設区分 | 要介護1 | 要介護2 | 要介護3 | 要介護4 | 要介護5 |
---|---|---|---|---|---|
老健 多床室 | 21,510円 | 22,890円 | 24,840円 | 26,490円 | 27,960円 |
老健 個室 | 23,640円 | 25,890円 | 27,840円 | 29,550円 | 31,200円 |
特養 多床室 | 15,360円 | 17,250円 | 21,960円 | 24,060円 | 26,130円 |
特養 個室 | 22,950円 | 24,030円 | 24,450円 | 26,580円 | 28,650円 |
※上記の金額に、食費・居住費・加算が追加されます。


ポイントと注意点
✅実際の負担額は、「介護サービス費+食費+居住費+加算」の合計。
✅食費の目安:約42,000円/月。
✅居住費の目安:多床室25,000〜30,000円、個室はもっと高額。
✅所得が低い場合は、「負担限度額認定」「特定入所者介護サービス費」等で軽減可能。
※費用負担の軽減制度については、下記の記事で詳しく解説しています。
比較でわかる!老健と特養の違い(図表)
以下の比較表で、老健と特養の違いを一目で確認できます。
項目 | 老健 (介護老人保健施設) | 特養 (特別養護老人ホーム) |
---|---|---|
目的 | 自宅に戻るためのリハビリ支援 | 長期生活のための介護支援 |
入所条件 | 要介護1以上 | 要介護3以上(例外あり) |
入所期間 | 3ヶ月〜6ヶ月(最長で2年程度) | 基本は終身(長期間住み続けられる) |
医師の常駐 | あり | なし(嘱託医) |
看護師体制 | 24時間常駐 | 日中のみ |
サービス内容 | 医療・介護・リハビリが中心 | 生活支援・介護が中心(医療は限定的) |
月額費用の目安 | 8万円〜14万円程度 | 5万円〜15万円程度 |
待機期間 | 数週間〜数ヶ月と比較的短い | 数ヶ月〜数年と長め |
ショートステイ等 | デイケア・短期入所あり | ショートステイあり |
主な利用者 | 一時的な入所で自宅復帰を目指す人 | 長期入所が必要な人 |
※仕事と介護の両立で悩んでいる方は、下記の記事も参考にしてみてください。

老健と特養、どっちを選ぶ?
介護が必要な高齢者を支える施設選びは、家族にとってとても大きな決断です。

「老健」と「特養」は、どちらも国の支援を受けた安心の施設ですが、役割やサービスが違います。
✅退院後のリハビリをして、自宅に戻りたい
→ 老健(介護老人保健施設)
✅家での介護が難しく、長く暮らせる施設が必要
→ 特養(特別養護老人ホーム)
それぞれの目的に合わせて、正しく選ぶことがご本人とご家族の負担を減らす一歩になります。
※在宅での介護か、施設への入所で悩んでいる方は、下記の記事も参考にしてみてくださいね。
困ったら相談!地域の窓口を活用しよう
施設を選ぶとき、家族だけで悩む必要はありません。
各地域には、「地域包括支援センター」という相談窓口があります。
ケアマネジャーやソーシャルワーカーと一緒に、最適な施設やサービスを探していけます。
「こんな状況だけど、どこが合ってるの?」
「費用が心配なんだけど…」
そんな疑問がある方こそ、気軽に相談してみてください。
※介護の相談窓口「地域包括支援センター」については、下記の記事で詳しく解説しています。
まとめ:施設選びで悩んだら、役割を見極めよう
最後にもう一度、老健と特養の違いをわかりやすくまとめます。
ポイント | 老健 | 特養 |
---|---|---|
イメージ | 家に帰るための準備場所 | 長く暮らす生活の場 |
利用期間 | 数ヶ月程度 | 基本的に終身利用 |
サービス | リハビリ中心+医療支援 | 介護中心(医療は必要最低限) |
医師の配置 | 常駐 | 嘱託医(定期訪問) |
費用 | 約8万〜15万円 | 約5万〜15万円 |
相談先 | 地域包括支援センター | 地域包括支援センター |
家族の思いに寄り添いながら、本人にとって最適な「場所」を選んであげてください。
※その他の介護施設については、下記の記事で詳しく解説しています。
※介護施設への入所手順や準備については、下記の記事で詳しく解説しています。
それでは、今日はここまで!
最後まで読んでくれてありがとうございました!
今回の記事が、少しでも皆さんのお役に立てれば幸いです。
ではまた、次の記事でお会いしましょう!
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