高額医療・高額介護合算療養費制度を知っていますか?知らないと損しますよ!

【介護保険ってなに?】介護保険の仕組みと、サービスの内容を徹底解説! 介護

介護や医療が必要なご家族をお世話していると、毎月の自己負担額が大きくなることがありますよね。
「どうしよう、これ以上お金がかかると生活が苦しい…」なんて不安を抱えることも多いはず。
でも、そんな家族の経済的な負担を軽くしてくれる「高額医療・高額介護合算療養費制度」があるんです。
この制度をうまく活用することで、1年間の医療費や介護費用の一部が戻ってくるんですよ。

今回は、この大事な制度をわかりやすく解説し、少しでも家計の助けになる情報をお届けします!

高額医療・高額介護合算療養費制度って何?

簡単に言うと、医療費と介護費用を合わせて「これ以上は払いすぎだよね!」という限度を超えたら、お金が戻ってくる制度なんです。

たとえば、あなたがご家族の介護や自分の医療費に多くのお金を払ったとしますよね。
その合計が、国が決めた限度額を超えると、その分が返金されます!
まるで「頑張ったからちょっと休憩してね」って国からお小遣いをもらうようなイメージです。

どんな費用が対象になるの?

実は全ての支払いが対象になるわけではないんです。

対象となるもの:

  • 医療保険の自己負担額(例えば病院の診察や入院費用)
  • 介護保険の自己負担額(デイサービスや介護施設の利用料)

対象外のもの:

  • 入院、入所時の食事代(ご飯の分は自分で払わないといけません)
  • 介護施設の居住費(お部屋の代金)
  • 差額ベッド代(個室に泊まるときの追加費用)
  • 介護保険で住宅改修したときの費用
    (例えば手すりをつけたり、段差をなくしたり)
  • 福祉用具の購入費用(杖や車椅子などを買ったとき)

入院時のご飯代とかベッド代は自分で払わなきゃいけないので注意してくださいね。

どうしてこの制度が大事なの?

介護と医療が両方必要な家族がいると、毎月の支払いがどんどん増えてしまいますよね。
特に、病院通いや介護サービスが長期化すると、その負担は無視できないレベルになります。
だからこそ、この制度は重要なんです。

高額医療・高額介護合算療養費制度は、家族の生活を守るための強力なサポートです。
この制度を利用することで、少しでも家計にゆとりが生まれ、安心して介護や医療を続けられるようになるんです。

実際にどれくらい助かるの?

では、実際にどのくらいお金が戻ってくるのか、具体的な例を見てみましょう。

(例)72歳の夫婦の場合
ご夫婦ともに「低所得Ⅱ」(収入が少ない方向けの区分)に該当しているとします。
1年間で、

  • 医療費に20万円
  • 介護費に15万円

合計で35万円の自己負担をしました。

この場合、
自己負担限度額は31万円ですので、35万円 – 31万円 = 4万円が払い戻されます。
これだけで、「あれ、ちょっとお得じゃん?」と思えるのではないでしょうか。

どれくらいの負担で済むの?

どれくらいの自己負担で済むか、年齢や収入によって違ってきます。


自己負担の限度額は、以下の表を参考にしてくださいね。

所得区分70歳以上70歳未満
年収約1,160万円以上212万円212万円
年収約770~1,160万円141万円141万円
年収約370~770万円67万円67万円
年収約156~370万円56万円60万円
市町村民税非課税世帯31万円34万円
市町村民税非課税世帯(所得が一定以下)19万円

このように、収入が少ない場合、自己負担の限度額も低くなります。

特に「市町村民税が非課税の世帯」では、さらに大きなサポートが受けられますね。毎年決まった期間(8月1日から翌年7月31日まで)に、この限度額を超えた分が戻ってきます。

どうやって申請するの?

「なるほど、お金が戻ってくるんだ!」と思ったら、次はどうやって申請すればいいのかですね。

実は手続きは簡単です!

1.7月31日時点で加入している医療保険に申請書を提出します。

  • 例えば、国民健康保険や後期高齢者医療、会社で入っている保険などが対象です。

.必要書類(医療費や介護費の領収書など)を提出します。

3.その後、審査が行われ、条件を満たしていれば払い戻しが受けられます!

※高額介護サービス費制度については、下記の記事を参考にしてね!

※高額療養費制度は下記の記事を参考にしてね!

これだけは覚えておこう!(注意点)

この制度を利用するにあたって、いくつかのポイントを押さえておく必要があります。

  1. 70歳未満の方の医療費は「21,000円以上」の自己負担が合算対象になります。病院ごとや科目ごとにチェックされるのでご注意を!
  2. 医療費や介護費のどちらかが0円の場合は支給されません
    例えば、介護サービスを全く利用していない場合、制度の適用はありません。
  3. 超過額が501円以上でないと支給されないため、微妙に限度額に届かなかった場合は残念ながら支給対象外となります。

おわりに…

高額医療・高額介護合算療養費制度は、医療と介護が必要な家族にとって、とても大切な制度です。

もしあなたや家族が、医療や介護に大きな費用を支払っているなら、ぜひこの制度を活用して、家計の負担を少しでも軽くしてください。

「え、知らなかった!こんなにお金が戻ってくるなら、早く申請しなきゃ!」と気づいたあなた。

すぐにでも申請の準備を始めましょう。

これで少しは家計に余裕が生まれ、家族みんなが安心して生活できるようになりますよ!


それでは、今日はここまで!
最後まで読んでくれてありがとう〜!

今回の記事が、少しでも皆さんのお役に立てれば幸いです。

ではまた、次の記事でお会いしましょう〜!

おまけ

毎日の介護は、身体的にも精神的にも疲れますよね。

だからこそ、自分の体は、自分が大切にいたわってあげて下さいね!

毎日使うものだからこそ、良質なものにこだわってみてはいかがでしょう?

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